タイトル未定(仮)

「若い」と「女性」を言い訳に、偏見に塗れた主観を書きまーす。飽き性なので気が向いた時に書きまーす。ブログタイトルは思いついたら変更しまーす。

サービスに対価を払うこと

昔、一時期だけだけれど、家事代行サービスのバイトをしていた。

 

お客さんは1時間2000円ちょいで我々バイトを家や事務所に呼び、我々バイトはちょこっと中間搾取されつつも、まあまあの高時給で皿洗いや洗濯物たたみ、雑貨の仕分けや風呂・トイレ・部屋・ベランダや排水口・クーラーの掃除などなど、家事の範囲のことは大抵引き受ける。

お客さんには様々な方がいらっしゃって、お仕事や子育てが忙しいとか、お子さんご家族との時間を大切にしたいとか、単に人手が足りないとか、それぞれ様々な理由を抱えている。

我々の家事が行き届いていなければお客さんから直接注意をされるし、会社にクレームを入れられたりもする。それはお金をいただいている我々が対価に見合ったサービスをできなかったわけだから、甘んじて受け入れる。

 

旦那さん(もしくは奥さん)が家事を手伝ってくれない、と愚痴を言う主婦(もしくは主夫)の方を時々見る。

たしかに外注すれば1時間2000円かかるところを、身内には払わないどころか足りていないと文句をいうのはおかしな話なのかもしれない。

私は主婦経験もなければ今のところそんな予定もないし、実際主婦になってみればまたいろいろ違うのだろうし、子供の素人目に見た意見で机上の空論に過ぎないのかもしれないが、こういったバイトがある以上、「私の家事に文句があるならお金払ってプロに頼めば!!」という主婦(主夫)が出てきてもいいんじゃないかなぁとも思う。

 

こうなると今度、やらない側からはこういう意見が出るかもしれない。

(※以下イメージ)

「俺(私)だってやろうと思えばそれくらいはできるわ!そんなことにお金払うのはもったいない!!」

「じゃあお前がやれよ!!!」

「いや時間がないだけなんだよ、時間があればできるんだけどさ、あとさ仕事で疲れてるしさ、ほら体力があればでk(以下略)」

「そういうのを含めて『できない』っていうことなんだよ!!!!!」

……とまあこういうことなのであーる。

技術がないだけでなく、時間がない、気力体力がない、やりたくない、全て込みで結果だけ見たらそれは『できない』わけであーる。

 

人の仕事を見て、「あれくらいのクオリティのことなら自分もできるよ、あんなんでお金もらうとかアコギな商売だなぁ〜」などと言う人がいる。

そりゃークオリティが高いに越したことはないし、自分でできるなら自分でやるのがコスパは一番良い。

ただし、それを商売にしている人たちは能力的に『それができる(能力がある)』だけではなく、『それができる(能力があった上で) + それをやる(時間/体力/行動力がある)』というふうにもう一段階上乗せされていることを忘れないでほしい。

上記にあげたような様々な理由で『できない』人の需要がある限り、その商売は成り立つ。

 

もっとわかりやすい例で言えば、「外食」である。

そもそも(料理を作る)技術がない人は、お金を払って外注(外食)する。

技術はある(普段は自炊をする)けど、時間がない(忙しい)とか、体力がない(今日は疲れた)とか、行動力がない(めんどくさい)といった人も、お金を払って外注(外食)である。この場合、お金は『技術』だけではなく、『時間/体力/行動力』に払っていることを、絶対に忘れないでほしい。

要は『自分の足りないところを埋めてもらった代』である。

そこで、「私にもこれくらいのクオリティのご飯作れるし!!」と主張して馬鹿にするとかお金を払わないとかってなったら、そりゃあもうどう見てもただのクレーマーである。

「そんなに言うんなら外食なんてしないで自炊しろよ!!仕事早く終わらせて時間作るなり、残った体力振り絞るなり、めんどくさくても我慢するなりして自炊しろよ!!」ってなってしまう。

 

家事や外食を例に取ったけれど、これはイラストでも写真撮影でもデザインでも編集でも全部一緒。なのになかなかきちんとわかっている人が少ないのは不思議だ。

 

技術がない人、そのサービスを必要としている人にとってのありがたみはわかりやすい反面、技術はあるが何かが足りないという人にとってはありがたみを感じづらいのも事実ではある。

しかしサービスする側としては、対価がもらえなければビジネスどころか生活も立ち行かないし、家族内なら生活が立ち行かなくなることはないにせよモチベーションが上がらない。

家事代行や外食、イラスト/写真/デザイン/編集その他サービスでもなんでも、『自分の足りないところを埋めてもらった代』を払わないことにはフェアではないし、最悪何なら代金未払いの軽犯罪かなんかになる(ような気がする、法律はよくわからん笑)。

パートナー間や家族内で金銭のやり取りをしろとまでは言わないけれど、パートナーに家事を任せるのであれば、頑張って働いて稼いでくるなり、ボーナスでなんかプレゼントでもするなり、何らかの形で家事時給分くらいは還元しないと割に合わない。

バイトや社員を雇って丸投げするとかってなっても、彼らは『雇用主である自分を手伝ってくれる』というサービスをしてくれたことに、対価としてお給料を払わなければならない。見方を変えればこれも原理は同じである。

いずれの例でも、それができないなら作業分担は必須になってくる。

 

何が言いたいかと言うとだな、結論は一つ

 

『サービスにはそれに見合う対価を払ってくれ!!!!』

 

以上!

 

一行でまとまるならこんなダラダラ書くなよ!と思ったそこのアナタ、タイトルだけ読んでおしまいにすればよかったのに、ここまで長いことお付き合いいただいてありがとうございました。